はじめに
喘息は風邪症状の咳と似ている為、安易に放置される傾向にありますが、結核、肺癌、COPDなどの呼吸器疾患などの危険性の症状も含まれます。また症状が長引く事で難治化に繋がります。咳が慢性化している場合は、まずは医師の診察を受けて適切な治療を受けて下さい。
こちらの投稿記事は、喘息症状の緩和·改善に向けて、ご自身で行える身体環境の調整法についてご紹介致しますが、適切な治療を受けながらの併用を強くお勧め致します。
ご理解いただけたのであれば、引き続きご拝読頂ければと思います。
喘息とは
発作性の疾患で、呼吸困難感(息が吐きにくい)、喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼー)や胸部の圧迫感の症状が繰り返し見られる症状です。
発症中は、息を上手に吐けないようになります。増悪すると呼吸数の増加や陥没呼吸と言って吸気時に胸や喉の下が凹む呼吸状態に変わります。さらに重症化した場合は、チアノーゼ症状や意識低下・呼吸減弱も起こり得ます。
また喘息を頻繁に繰り返し慢性化していくと、気道リモデリングと言って気管支の構造そのものが変わり気道が狭くなります。その場合は元に戻らず、難治化します。そうならないよう症状を抑えなくてはなりません。
その為、喘息症状では、より早く治療する事が望ましいでしょう。
一般的には内服(吸入薬)を使用し症状を抑制します。
喘息の重症度には下記の4つの分類があります。
○軽症間欠型
発症は週1回未満 夜間症状は月2回未満
○軽症持続型
発症は週1回以上だが毎日ではない 夜間症状は月2回以上
○中等度持続型
発症は毎日 夜間症状は週1回以上
○重症持続型
発症は毎日で日常生活に制限がある。 夜間症状はしばしば
原因
簡潔に言えば、気道の閉塞によって発症します。
気道の筋肉の痙攣、粘液分泌の増加、気道粘膜の浮腫、気道上皮の外傷(障害は剥離)が起こると気道は閉塞します。
上記各要因を引き起こす過程は少々複雑です。
ここを説明すると、要点の掴みどころが多く混乱するおそれがある為、ある例から焦点を絞って原因をシンプルにしていきます。あくまで私の見解ですので、ご理解の程、宜しくお願い致します。
“四日市ぜんそく“という公害病をご存知でしょうか?
四大公害病の一つで1960年代でコンビナートの工場から排出される有害物質の影響で三重県四日市市を中心とした地域で気管支炎や喘息症状を起こした事件です。
この公害病では、全ての市民が上記症状を起こした訳ではありません。
発症した方、発症しなかった人もおられます。
この違いには、何かしらの原因があると考えるのは不思議ではありませんよね。
一般的に身体に異常が起これば、生理的な反応が起こります。四日市喘息では、名前の通り喘息を引き起こします。喘息と関連する臓器は気管支ですね。
気管支は内臓です。内臓に異常が起これば、神経-脳–神経と伝達され、脳で異常だと認識され再び脳から正常な信号が送られ生理的作用が起こります。
本来であれば、気道が狭窄しているのであれば、気道を拡げようとします。また傷や炎症が起これば、正常に修復するよう働きかけるはずです。
発症しなかった方には、上記のような正しい生理的反応が起こっていると私は考えます。
正常な生理反応に導く為には、まずは身体環境を整える必要があるでしょう。
ここで言う身体環境とは、気管支に繋がる神経、免疫機能に関わる臓器・神経の状態を指します。
気管支に繋がる神経の異常
気管支に繋がる神経は延髄と胸椎1番〜6番から伸びています。
神経伝達が出来ない理由に神経圧迫によるストレスが影響していると思われます。
胸椎に伸びている神経は筋肉内を通ります。筋肉(腱)・靭帯等による問題であれば直接的に緩める事で改善の可能性があります。
免疫機能に関わる神経の異常
免疫機能低下が起こると、気管支の傷は正常に修復できません。
免疫機能低下の原因の一つとして、副腎の機能低下が考えられます。
副腎とは左右腎臓の上に位置し、様々なホルモンの生成を担っています。
その中に、アドレナリン(エピネフリン)・ノルアドレナリン・糖質コルチコイドと呼ばれるホルモンがあります。
アドレナリンは気管支の平滑筋の緊張を緩める作用があります。
平滑筋は、一般的な手足の筋肉と異なり、自分の意思では動かせない筋肉、かつ身体構造上では外部から直接手で揉んだりし緩める事は出来ません。
糖質コルチコイドはストレス・炎症の抑制の作用があります。
正常にホルモンが働けるよう整える必要があります。
副腎は延髄と胸椎10番・11番から伸びています。
胸椎から副腎に伸びる神経は筋肉内を通過します。筋肉(腱)・靭帯等による問題で神経伝達に異常が起こっているのであれば、直接的に緩める事で改善の可能性があります。
※延髄から出る神経の圧迫については、直接緩和を図る事が極めて困難の為、こちらでのご紹介出来かねます。
対策
胸椎にある筋肉を柔らかくする
臓器からの信号、脳からの信号を正常に伝達する為に通路障害をまずは解決する必要性があります。
神経圧迫されている場合は正常な信号は送れません。神経圧迫の主原因と思われる筋肉は深層の筋肉の為、セルフケアを直接的に行うのは非常に困難です。その為、間接的に影響を及ぼす可能性の高い表層の筋肉を柔らかくしていきます。それが脊柱起立筋(背中を支える大きな筋肉)です。
ストレッチ方法は沢山ありますので、ネットや動画で紹介されている方法でも構いませんが、
私の推奨する方法としては、今回3つを紹介致します。
一つ目
仰向けになります。両足を持ち上げ、頭側を超えた床に爪先を着けに行きます。(逆ヘの字になった状態で床には頭・背中・足先が付いています。) ※顔を両膝にぶつけないよう気をつけて下さい。
両手で上体を支えながら上から順に(肩甲骨あたりから背中・腰へと)ゆっくり床につけていきます。
背骨を一個ずつ付けるように意識して行うが大切です。
二つ目
四つ這いの姿勢から始めていきます。腰・胸を上に凸のカーブを作るように持ち上げていきます。
反復する事で徐々に可動性が拡大していきます。
三つ目
立った状態や座った姿勢で初めて下さい。背中の硬い筋肉を指で軽く抑えた状態でお辞儀をするように上半身を大きく倒します。または体を左右に倒したり、捻ったりして下さい。
特に胸椎5番6番、10番11番の高さの筋肉を柔らかくするというのが効果的です。
1つ目と2つ目で紹介したストレッチ方法では、事前に身体を温めた状態から行うと効果的です。
お風呂上がりや、ホットタオルの使用が良いと思われます。
おわりに
喘息症状は、まずは症状が悪化しないよう抑制する事が非常に大切です。
一般的な治療法を受ける事を最優先に行って下さい。
また、埃やダニなどの刺激となりうる環境は症状を助長する為、環境を整える事や禁煙や十分な睡眠を取るなど生活習慣の改善を行うようにして下さい。
私の経験上、胸椎の筋肉を柔らかくする事で症状を抑制できたというケースはありますが、全てに適応できる訳ではありません。こちらの紹介では、あくまで身体環境を整える為のセルフケア方法です。
直接、施術をする事も可能ですが、医師の診察のもとで、喘息の然るべき治療を受けていない方へは、応じません。優先順位を間違えているからです。治療を受けている方のみ、ご相談に応じます。ご了承下さい。
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