はじめに
皮膚症状の対処に重要と言われる保湿ケアの詳細に関しては、こちらの記事では触れていません。
保湿ケア方法のみの詳細をお求めの場合は、他メディア情報等でお調べ頂ければ幸いです。
ご理解の程宜しくお願い致します。
アトピー性皮膚炎とは
増悪-緩解を繰り返し起こす痒みのある湿疹です。
関節周囲(肘・手首・鼠径・膝)や、背中・腹部、目蓋、口まわりに痒み、発疹、ブツブツが現れます。
炎症の繰り返しにより皮膚のバリア機能は破綻し徐々に症状が進行する為、皮膚は肥厚しやすく硬い状態の方が多いです。
治療としては、痒みの炎症を抑える薬物療法・ステロイド剤の塗布が一般的な対処法となります。
原因
遺伝の影響もありますが、アトピー性皮膚炎にはある特徴・現象があります。
皮膚の保湿成分のセラミドの減少と、IgE抗体の増加です。
セラミドの減少は炎症を繰り返す事で細胞が破損する為、結果的に起こるものですが、
IgE抗体の増加に関しては、なにかしらのアレルゲンが直接的な要因です。
その為、Ig E抗体の増加を減らす要因を見つけていく事が必要です。
特定のアレルゲンを見つける事は難しいですが、生活習慣を改善する事で
IgE抗体の増加を抑える事は可能です。
食事では、使用する油には、ω3、ω6等ありますが特徴があります。ω-3は皮膚炎症を抑制し、ω-6は皮膚炎症を助長する作用があります。ω-6の摂取頻度が高ければ少なくし、ω-3の摂取量を増やす事で症状の緩和に期待が出来ると報告があります。
普段使用する水道水にも配慮が必要です。水道水は塩素を含有しており、症状を助長する作用があります。
その他、室内環境の調整等、気にし始めるときりがありませんが私のお勧めする生活習慣の見直しは食事・使用する水だけでも十分効果があると思いますので、見出しの【対策】に詳細を挙げています。
しかし、先程紹介した生活習慣の改善のみでは、効果が見られない場合は、自律神経の乱れが強い状態かも
しれません。自律神経の乱れはストレスにより過度に崩れる事があります。強いストレスにさらされると、交感神経が刺激され血管は収縮し血流低下・冷えを起こします。血流低下が起こる事で免疫力も弱化します。
アトピー性皮膚炎で傷ついた皮膚の回復力にも大きく影響します。
実際、アトピー性皮膚炎の症状が慢性化している体質の方は、免疫機能が弱化している傾向があります。その為、一時的に薬物療法等で改善が得られても、後戻りする事もあります。そして恐ろしい事に免疫力の低下により他のウイルス・菌に感染にもかかりやすくなります。
白血球の基準数値は3100-8400μLと言われており、基準値より低い場合は免疫機能は弱いと言えます。白血球が不足するとばい菌やウイルスに対する抗体が弱い為、感染症を起こしやすくなります。その場合は、少なくなってしまった白血球を正常に戻す(増やす)もしくは、機能しやすい状態に整える必要があります。
そこで大切なのが、造血機能と血行を整える事です。
造血機能
造血機能が不十分であれば、白血球は少なくなります。サーカディアンリズムという言葉はご存知でしょうか?24時間の体内リズムです。免疫に関わる白血球やリンパ球は夜に作られやすい傾向にあります。その為、睡眠不足状態が続いてる。不規則な生活が続いている場合は、造血機能が低下しやすいと言われます。一般的の理想睡眠時間は7時間以上とされており、かつ血液製造を効率良く行う為にはしっかり横になって睡眠をとる事が効果的と言われています。
血行を整える
血流が悪ければ、各組織・細胞への血液供給も不十分となり結果的に白血球が十分に届けられません。いくら白血球数が増えても血行が乱れたままでは、十分な免疫反応は期待できません。血行不良の原因は、特別な疾患を除けば、筋肉による血管の圧迫や動脈硬化による詰まりや狭小化が要因と思われます。
上記より、アトピー性皮膚炎の解決策として、生活習慣の改善、身体環境を整える為の血流改善、不足した白血球を増やす(もしくは少ない状態でも機能しやすくする事)が重要と考えています。
対策
生活習慣でIgE抗体の増加を抑制する
※上記原因で挙げている項目の中で出来る範囲で慣らして下さい。
摂取されている油に偏りがある場合は、整えて下さい。一般的にはω6の摂取を控え、ω3を多くして下さい。しかし偏りがあると、その他の身体環境のバランスに乱れを伴うこともあります。少しずつからで始めて下さい。
水道水は、塩素含有率が高い為、アトピー性皮膚炎を助長する恐れがあります。沸騰させる事である程度は抑える事は可能ですが、10分以上は沸騰にかけた状態が望ましいでしょう。(沸騰後すぐは、トリハロメタンという物質が増え、逆効果となります)また入浴時への配慮も必要です。経済的に余裕があれば、脱塩素の入浴剤や浄水ヘッドシャワー(脱塩素)を使用する等で入浴対策はある程度可能です。難しければ換気からでも十分対策可能です。
身体環境を整える為の血流改善
アトピー性皮膚炎の場合は、真皮・皮下組織にある細血管・毛細血管の血行不良が起こっている場合があります。特に、背中が張っている方が多い傾向にあります。背中の脊柱起立筋と呼ばれる筋肉の緊張を緩める事で血行促進が期待できます。緩め方に関しては、ホットタオルで温めたり、ストレッチする事から始めて下さい(他の記事でもご紹介しておりますのでご参照下さい)。またラジオ体操等で全身を大きく動かす場合は脊柱起立筋のみならず、多くの筋肉を刺激する事で緩和が得られる可能性があります。筋肉は緊張し続ける事はよくありませんが、適度に動かす事で筋収縮ー筋弛緩が起こり、血行を促進する効果が期待されます。
少なくなった白血球数を戻す
(アレルギー体質の方は、今後の不調症状予防の為に強く推奨します。)
睡眠不足の方はまずはしっかり睡眠時間を確保して下さい。睡眠時間は理想と言われれる7時間以上を確保できるようにして下さい。睡眠を取る際は横になって身体を休めさせて下さい。
また上記の身体環境を整える為の血流改善の内容に類似しますが、動脈硬化や筋肉による血管圧迫が起こっている場合は、筋肉を柔らかくする事と動脈硬化を助長させない生活習慣(他の記事でもご紹介しておりますのでご参照下さい)等も行って下さい。動脈硬化の詳細はその他の記事でご紹介しておりますのでご参照下さい。
おわりに
アトピー性皮膚炎では皮膚科受診にて、ステロイド軟膏を処方される事が多いと存じますが、
ステロイド軟膏を適切に使用するようお気をつけ下さい。
ステロイド軟膏を使用し過ぎる事で皮膚の毛細血管へダメージを受けやすくなります。私は軽度のアトピー性皮膚炎を持っており、上記紹介方法で概ね解決に至りましたが(筋肉を緩める方法は自身の手法で確実に緩めております)、指先の症状に関しては唯一残存しました。指の症状に関しては何度も皮膚科を受診し然るべき治療を受けてきましたが、結果的には改善出来ず難治化した経験があります。現在は無事改善に至っておりますが、指先に出る症状は、上記紹介方法とは違った方法で対処しています。ご詳細が気になる場合は問い合わせよりご連絡頂ければご対応致します。
また上記【対策】の筋肉を緩める課題につきましては、常に筋肉が張っている状態や円背等の変形のある方は、慢性的に自律神経不良が起こっている場合も考えられますので、脳・内臓・神経等の細かく触診し施術する方が効果的と思われるため、施術のご依頼等もお問い合わせ下さい。
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